何度名前を呼んでも、大きな声で呼んでも、返事がないっ！

子どもって、何か興味の対象に気を取られていると、ママが幾ら呼んでも馬耳東風…。

あなたのお子さんも、そういうことってないですか？

あるお母様がおっしゃっていた日常の様子は、こんな感じです↓

「○○ちゃん？」

「○○ちゃん？」

「おーい、○○くん？、、、」

「聞いてる？○○？」

「おーい？○○さん！」

「○ー○ーちゃんっ！」

「ん？　なにー？」　(←　お子さんの返事)

「はやく返事してーっ！」(>_<)

私も、以前はしょっちゅうそんなやり取りをしていたなぁと思いました。

遊びに夢中になったり、テレビを見ていたり…

何かに集中している時に、こちらが幾ら呼んでも、話しかけても、返事がなくて、

時には　イラッ☆　と…。

子どもだけじゃなくて、大人も呼ばれてもつい聞いていない時はありますよね。

ただ、やはり子どものほうが、返事ができないことは多いと思います。

実は、この「集中している時に呼ばれて返事をする」という何気ない行動。

複数の動作を同時にする必要がある「ながら行動」なのです。

気づいていましたか？

特に、子どもは、しっかり五感を使って興味の対象に向かっていますから、

①興味の対象(おもちゃ、テレビ、本、ゲーム、スマホなど)を五感をフル活用して向き合うこと

②呼ばれた声を聞くこと

③返事をすること

この三つの行動をしなくてはならないわけです。

もっと、細かくいうと

五感フル活用して興味に向かっている時に　

　聞こえてきた声を聞く　→　その言葉を認識　→　返事の言葉を考える　→　言葉を発する

という動作をしなくてはならないわけですね。

どうですか？　結構大変なことですよね。

集中していることがある時に呼ばれて、

その声を聞くことができても、その言葉を認識するところで止まることもあるし、

その言葉を認識できても、返事を考える前に止まってしまうこともあるし、

返事をしようとしても、言葉を発する前に、興味の対象が気になってできないこともあるわけですね。

それと、もうひとつは、夢中になっている状態は、「思考の中に居る」状態とも言えます。

その時には、誰しも、外界で起こっていることを認知するのが疎かになりがちなのです。

大人は、少しずつ経験を積みながら、「ながら行動」に慣れてきました。

そんな私達でも、仕事に集中していたり、映像に集中していると、つい人の話が耳に入らないことがありますよね。

特に、色々と考え事をしている時には、外界で起こっていることに気づくことが疎かになっていると感じませんか？

ましてや、まだ「ながら行動」に慣れていない、成長途中の子ども達にとっては、難しいことなのです。

そうは言っても、成長を待ってばかりでは、やっぱり困ることも多いと思います。

だから、その対処法を。

返事してくれない時には、その集中してやっている行動を、少し途切れさせるようにします。

例えば、肩を叩いて、「○○ちゃん？」。

夢中になっているものとの間に入って、「○○ちゃん、ちょっといい？」

聴覚だけでは反応できなくても、視覚に入ることや、触覚を使うことで、

思考の外の世界に引き戻されて、気づきやすくなりますし、「ながら行動」しなくてもよくなります。

ただ。

せっかく集中しているのですから、

その集中を守ってあげられる余裕のある時は、ぜひ少～し待ってあげられたらいいですね (^-^)

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